冷やせないほどの過熱が,一気にクールダウン。あまりの温度差は,いろいろなところに傷跡を残すだろう。目に見えない不安は,今も市場に渦巻いている。
7日のナスダック株式市場は,3ヶ月ぶりの総合指数大幅上昇となった。業績への期待を追い風に,米国クアルコム社や米国インテル社など情報通信株やコンピューター関連株に買いが集まった。が,4日の過去最高の下げ率を回復するまでには至らなかった。
今週,もっとも笑えたニュース記事は,WIRED NEWSのナスダック急落の記事だった(記事)。いや,実際に損をした人は笑えないだろうが,そうですか,飛び降りようと思ったら1階でしたか(^_^)。「冷やせないほど過熱気味(too hot not to cool down)」が長く続いていたこの市場に,突如吹き込んだ北風。同じく過熱が続いている日本にも,重たい教訓を与えている。教訓というには,ソフトバンク,光通信の続落は目を覆いたくなるような悲劇に見えなくもないが…(ZDIIの記事)。
4日の暴落は,米国マイクロソフト社(値動き)への独禁法違法判決がひとつの引き金だった。もちろんそれがすべてではないが,それが,バブルをはじけさせた。順調に株価を上昇させていた米国アップル社(値動き)も,もっとも堅実だと思われた(WIRED NEWSの記事)米国ヤフー社(値動き)までもが,そのあおりを食った。これらの企業への期待はまだ尽きたわけではないが,わずかに正当な評価を見極めなければいけない。それを知る代償としては,あまりにもドラマチックな1週間だった。
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